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春の薬膳講座~陽気が盛んになる春は、体内の新陳代謝も活発化し、体も心もバランスが崩れやすい季節~ [薬膳講座]

2010年3月14日 女性のための鍼灸『メイ治療室』で「春の薬膳講座」を開きました。

●春は「目覚め」「発生」の時季。体内の気血をスムーズに巡らせ、病気の発生を防ぎましょう。
●体の活動が活発になる春は「肝(肝臓)」が大忙し。体の不調は上半身に症状が表れます。「肝(肝臓)」の働きを調え、肝気を落ち着かせましょう。


【春の特徴と体への影響】
●体内での変化
動物が冬眠から目覚め、植物が芽吹き始める春は、自然のエネルギーが高まる季節です。
春の陽気が盛んになるにつれて、私たちの体内でも気血の流れが活発になり、新陳代謝が加速しエネルギーの消費量も増加します。冬の間に貯えたものを使い始める季節・・・ということから、春は解毒の季節ともいえます。
とはいえ、気血の流れが活発になるということは、病気の素も動き始めるということ。潜伏していた病気が再発したり、慢性病の症状が悪化したりと、多くの病気の発生がこの時季に集中しています。体内の気をスムーズに巡らせて、病気の発生を防ぐことが大切です。
また、猫や犬は盛りがつきますが、人間はホルモン代謝の変化が起こり、生理が狂いやすくなります。そのため、アレルギーなど敏感な体質の人は影響を受け、じんましん、アトピー皮膚炎の悪化、花粉症などを起こしやすくなります。

●体外からの影響
体の活動が活発になるのは、体内の気血の巡りが活発になるからです。これはちょうど、春に春風が吹くようなもの。「春一番」「東風(こち)」「青嵐(あおあらし)」「花嵐(はなあらし)」など、春は風がよく吹きます。ここちよく吹いている分にはよいのですが、人体に悪影響を与えると『風邪(ふうじゃ)』という春に最も多い病気の原因となり、インフルエンザのようなさまざまな伝染性の病気を運んできます。また、花粉症なども『風邪(ふうじゃ)』による症状です。『風邪(ふうじゃ)』が体内に入り込んで重大な病気を引き起こさないように体を守る力をつけて予防することが、春の外的養生といえます。

【春の薬膳ポイント~肝(肝臓)の働きを調え、肝気を落ち着かせる~】
中医学(中国医学)では、人間は自然の一部と考えます。この考えから、風がよく吹く春は、体の中も風が吹くように活動が活発になります。この活動をコントロールするのが「肝(肝臓)」です。中医学でいう「肝(肝臓)」は、血液の貯蔵だけでなく、気血の流れの調節、消化吸収機能の補助、精神情緒の安定、自律神経系の機能調節、筋肉の運動神経など重要な作用を行っている器官です。
陽気が盛んな季節なので「肝(肝臓)」の働きも旺盛になりがちです。「肝気(肝臓の気)」が伸びやかに働けると体の調子は良いのですが、逆に鬱屈してしまうと、色々な体の不調を訴えることになります。代表的なものがストレス等による「こころ」の病気です。「肝(肝臓)」は精神状態にも大きな影響を与えますので、昔から五月病などと言われ、精神神経の失調が多くなるのも春です。
逆に、「肝気(肝臓の気)」が盛んになりすぎると、熱、くしゃみ、微汗、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、目の充血、目やに、顔面のむくみ、めまい、のぼせ、頭痛など、主に上半身の症状となって表れます。高血圧、肝機能障害などにもなりやすくなります。
また、細菌やウイルスの活動も旺盛になり、解毒・排毒の役割を担う「肝(肝臓)」への負担が大きくなります。
春は「肝(肝臓)」の働きを調える一方で、肝の気が上がりすぎるのを落ち着かせて精神の安定を図るようにしましょう。


【春の陽気と風邪の影響を受けにくくする食養生~春に良い食材~】
●風邪から体を守る(「陽気」を養う)
春の陽気は生物を生長させます。人間も陽気により体をつくり活動します。中国医学では、「陽気」は外部から侵入する病気の原因から身を守る作用もあると考えています。『風邪(ふうじゃ)』から体を守るために、「陽気」を補う食物を多く摂るようにして抵抗力を高めます。
しょうが、しそ、ねぎ、香菜、パセリ、茗荷、ニラ、小麦、大麦、米、あわ、とうもろこし など。

●肝(肝臓)を補う(血液や体液を補い、肝(肝臓)のバランスを整える)
肝(肝臓)の働きが過剰になると、必要な体液や血液を失いやすくなり、その疲れは目や爪に表れたりします。
充分に水分を補給すれば、循環血液量が増加し、代謝老廃物の排泄を容易にして肝臓の解毒作用の負担を軽くします。また胆汁などの消化液の分泌活動も助けます。
春は新鮮な野菜が店頭に数多く並びます。こうした新鮮な野菜を充分に食べて、冬の間に不足がちだったビタミンやミネラルを補給しましょう。
・補血(血液を補い、肝臓の機能を整える)
イカ、赤貝、レバー、ぶどう(干しブドウ)、ライチ、にんじん、ほうれん草、落花生、黒きくらげ、黒ゴマ など。
・補陰(体液を補い、体に潤いを与える)
牛乳、豆乳、チーズ、豚肉、ほたて貝、卵、いちご、小松菜、アスパラガス、白きくらげ、松の実、白ゴマ、ヒマワリの種、クコの実 など。

●興奮を抑える(肝気が上がりすぎるのを抑える)
「肝気(肝臓の気)」が盛んになりすぎやすいのが春です。特に気が上がりやすい人は、肝気を落ち着かせ、正常にする働きのあるものがおすすめです。
蕎麦、あわ、小麦、豆腐、セリ、セロリ、三つ葉、白菜、キュウリ、トマト、ごぼう、キウイフルーツ、あさり、ハマグリ、菊花、茶葉、薄荷、葛(くず粉) など。
春の野菜にはふきのとう、タラの芽、ウド、セリ、フキ、菜の花、タケノコなど苦みがあるものが多いのですが、苦み成分は冬の間活動が停止していた胃腸の動きを刺激し、身体に溜め込んでしまった老廃物を排出してくれる作用があります。 中医学では苦味は余分な熱を取り解毒する働きがあるとされていますので、ほろ苦い春野菜には上がりすぎた肝の気を抑えるとともに、デトックス効果もあると言えそうです。

●胃腸を補う(消化吸収機能を助ける)
中医学では、脾胃(胃腸)は体内活動のエネルギーを作り出すところとしています。脾胃(胃腸)の活動が正常で活発であってこそ、元気で長生きできるというわけです。肝(肝臓)と脾胃(胃腸)の関係は密接で、ストレスで肝の調子が悪くなると脾胃(胃腸)に悪影響を与え、食欲不振や下痢、便秘になったりします。肝(肝臓)の影響に左右されないようにするためにも、胃腸を補う食材をとりましょう。
じゃがいも、山芋、かぼちゃ、にんじん、しいたけ、そら豆、はと麦、米、とうもろこし、鶏肉、牛肉、はちみつ など。

●春の味は「酸味」、でも摂りすぎに注意
「酸味」は肝(肝臓)の働きを活発にします。そのため、春の味は「酸味」とされています。しかし、「酸味」は、のびのびとした陽気や発散する力を抑える収れん作用もあります。摂りすぎると筋肉や筋をこわばらせたりすることもあるので気をつけましょう。若い人や元気な人、怒りっぽい人、高血圧の人には、「肝気(肝臓の気)」が盛んになりすぎるのを抑えるのによいのですが、冷え性の人や体質の弱い人、高齢者などは酸味を控え、上昇する エネルギーをサポートする「辛味」や「甘味」の食材を摂るようにしましょう。(「甘味」は胃腸の働きを活発にし、肝(肝臓)の影響を和らげます。)
酸味の食材・・・リンゴ、キウイフルーツ、マンゴー、パイナップル、レモン、すもも、酢 など。
辛味の食材・・・しょうが、しそ、ねぎ、玉ねぎ、香菜、パセリ、茗荷、ニラ、ウド、唐辛子、シナモン、コショウ など。

●花粉症や春のカゼに香りのある食材
香りのある食材は、気をめぐらしてくれるので、花粉症や春のカゼに最適です。
香り食材・・・セロリ、シソ、春菊、三つ葉、香菜、パセリ、生姜、ねぎ、菊花、ミント、ジャスミン茶、バラ茶、 陳皮、みかん、きんかん、グレープフルーツ など。
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